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脂質異常症(高脂血症)について

脂質異常症(高脂血症)は動脈硬化を進行させる原因になります。

動脈硬化が進行した結果、心筋梗塞や脳卒中などの大きな病気をひきおこします。

​コレステロールの数値や併存疾患や年齢・性別などによって、治療の適応が変わってきます。健康診断などで異常を指摘されたら、治療についてご相談ください。

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Q. どんな治療がありますか。

​A. お薬による治療と、食事・運動・生活習慣によるコレステロール値の改善をはかります。

Q. 薬以外での治療は何がありますか。

​A. 食事の管理、体重管理、運動習慣などが挙げられます。

Q. どんな食事が良いですか。低脂肪、低炭水化物食が良いのでしょうか。

​A. 低脂肪食は高脂肪食よりもLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を下げたとする報告があり、動脈硬化予防に有効である可能性があります。低炭水化物食は、体重減少に短期的には有効とされますが、1年後の体重減少効果は低脂肪食と同等であり、さらに高たんぱく食の場合はたんぱく質摂取が増えた影響で腎臓機能に悪影響となり、高脂肪食は動脈硬化への影響が報告されているため、全員に勧められるものではありません。

Q. どんな運動がよいでしょうか。

 

​A. 有酸素運動とレジスタンス運動を両方行うことが望ましいです。

 有酸素運動とは、スロージョギングや息が上がる程度のウォーキングなどです。急に負荷の大きな運動をすると怪我の元になるので少しずつ始めます。通常速度のウォーキングは中強度の運動に分類され、脂質代謝の改善に推奨されています。運動強度は相対的であり、人によって体力が異なるため、体力があまりない人はウォーキング、物足りない人は速歩やスロージョギングなどのやや強度の高い運動をお勧めします。

 レジスタンス運動とはいわゆる筋トレです。こちらも怪我にならないように少しきつい程度の負荷から始めましょう。筋力トレーニングは高血糖の改善や収縮期血圧を下げる効果が期待できるため、少しずつでも日常生活に取り入れることをお勧めします。関節の可動域を広げるストレッチ運動も怪我予防に効果的です。

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